バセドウ病とは?

 私たちの体はたくさんのホルモンの働きによって健康を維持しています。でも、何らかの原因でホルモンの分泌が過剰になってしまうと、逆に不調の原因になることもあります。
バセドウ病は、甲状腺の機能が活発になり過ぎたために起こる病気のひとつ。甲状腺の病気の中では最も有名で、患者さんの男女比は1対4の割合で圧倒的に女性に多く見られます。1840年にドイツ人のカール・フォン・バセドウ医師によって発見されたため、バセドウ病と名づけられました。

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、本来、私たちの体を健康に導いてくれるとても働き者のホルモン。内臓、骨、筋肉、神経など、体じゅうのすべての器官が甲状腺ホルモンの影響を受けています。このホルモンの分泌が過剰になりすぎてしまうと、体の免疫機能が外敵の侵入と勘違いし、体の組織や細胞を攻撃してしまう。これが、バセドウ病であり、自己免疫疾患のひとつです。







バセドウ病の症状

バセドウ病の特徴的な症状は、首の腫れ、眼球の突出、そして頻脈と動悸です。

動悸

 動悸がしている女性脈拍が90回以上に上昇し、ドキドキという脈自体の強さも大きくなります。脈が乱れる、不整脈の症状が出ることも。心臓病と間違われることが多く、バセドウ病と気付かないでいると、心肥大や心不全を起こし、本当の心臓病になってしまうこともあります。

首の腫れ

・・・首の横、耳の下あたりにある甲状腺全体が腫れて大きくなります。特に痛みなどがないのでなかなか気が付かない場合も。また、落ち着きがなくなる、怒りっぽくなる、気持ちの浮き沈みが激しくなるといった症状も出て、うつ病と間違われてしまうこともあります。

眼球の突出

・・・バセドウ病の一番特色的な症状は、眼球の突出です。目の周りの筋肉に炎症が起こり、まぶたが引きつってしまうので、目が飛び出したように見えます。また、眼球の働きに支障が起こり、焦点が合わせづらい、眼精疲労が起きやすいといった症状も出ます。

バセドウ病の治療

バセドウ病かどうかは血液検査で分かります。超音波断層検査によって甲状腺の腫れを確認することも有効です。バセドウ病と診断された場合、甲状腺機能を抑える薬物療法を行います。チアマゾールとプロピルチオウラシルのどちらかを使用すると、ほとんどの場合、2~3週間で効果が現れはじめ、2~3ヶ月で症状が改善します。まれに投薬の効果がない場合には、甲状腺を切除する手術を行います。

バセドウ病の予防

  
 女医甲状腺ホルモンの分泌をコントロールするのは実際にはとても難しく、効果的な予防策は見つかっていません。ただし、血液検査ですぐに異常が見つかるので、心配な場合はかかりつけの婦人科や内科で定期的に血液検査を受けるようにしましょう。

 日頃からホルモンのバランスに気を配り、食事と睡眠、運動のバランスを取るようにしましょう。さらにプラセンタやビタミン系のサプリメントで体全体のホルモンバランスを整えていきましょう。