子宮内膜症・子宮筋腫とは?

子宮内膜症

・・・もともとは子宮の中にあるはずの子宮内膜に良く似た「子宮内膜症組織」が、子宮以外の場所にできてしまったために起こる病気。

子宮内膜症は子宮の近辺のいろいろな場所で起こりますが、卵巣の中にできる「チョコレート法能嚢胞」がもっとも多く、ほぼ半分を占めます。子宮と直腸の間の窪み(ダグラス窩)にできると深部子宮内膜症といい、重症化することもあります。

子宮筋腫

・・・子宮の筋肉から生まれた、良性の腫瘍のこと。子宮の外側にできる漿膜筋腫、子宮内部に向かって育つ粘膜下筋腫、子宮の筋肉内にできる筋層内筋腫の三つに分けられます。







子宮内膜症・子宮筋腫の症状

子宮内膜症

・・・もっとも大きな症状は、強い月経痛です。筋腫があるために性交痛、排便痛に悩まされることも。

筋腫が大きくなると細菌感染を起こしやすくなり、不妊や卵巣がんにかかる危険性も高くなります。また、子宮内膜症組織が広がり、子宮、卵巣、卵管、そして直腸や膀胱が癒着を起こしてしまうと、大変危険です。

子宮筋腫

・・・月経時の経血量が多くなり、そのため貧血を起こすこともありますが、自覚症状がほとんどない場合も多く、発見が遅くなることもあります。筋腫が大きくなると、腹部が膨張し、下腹に違和感を覚えるようになります。

子宮内膜症・子宮筋腫の治療

子宮内膜症

・・・治療には低用量ピルを使う場合がほとんどです、子宮内膜の増殖を抑えるだけでなく、痛みを伝える神経の働きを抑えるので月経痛の軽減につながります。

プラセンタのサプリメントやイソフラボンのサプリメントも月経痛の改善に効果があります。

子宮筋腫

・・・子宮筋腫は辛い症状がない場合は経過観察で筋腫が自然に消失するのを待つ場合もあります。ただし、月経痛や経血量が多いなどの症状がある場合は投薬治療を行います。

ホルモン剤を使ってエストロゲンの分泌をストップさせ、筋腫を小さくします。

これは「偽閉経療法」とも呼ばれ、閉経と同じ状態を作り出す方法。長く続けると更年期のような症状が出てしまうので、続けて使えるのは6か月までと言う決まりがあります。

※低用量ピルを使用している間は妊娠出産ができなくなるので、妊娠・出産を希望している場合には使用できません。

この場合は、子宮内膜症組織または子宮筋腫を手術で取り除くと言う方法もあります。かかりつけの婦人科でよく相談して治療方法を決めるようにしましょう。

子宮内膜症・子宮筋腫の予防

 
子宮内膜症、子宮筋腫とも確実な予防方法は確立されていません。

ただし、検査をすれば容易に見つかる病気なので、子宮がん検診を兼ねて産科婦人科で定期的に検診を受けるとよいでしょう。