お医者さん

プラセンタをおすすめしないワケをみるまえに・・

いろいろなところで利用されるようになったプラセンタですが、数年前までは一部の美容マニアしか知らないような無名のものでした。

市民権を得た今でも賛否両論がありますし、お医者さんの中にもプラセンタに良い印象をもっていない方がいらっしゃいます。そういったお医者さんが、プラセンタをおすすめしない理由について少しまとめてみました。

1.国が薬として認可しているのはプラセンタ注射のみ

お医者さんは、「何がどういう風に効くのか」という臨床試験や、科学的なデータをもとに治療を行います。
そして、保険診療で行うのは、基本的に国から承認を得ている薬や治療法となります。

その為、プラセンタエキス、サプリメントがさまざまな大学の研究機関や臨床データによって複数の有効成分が発見されてはいるものの安易におすすめはできないのです。

薬ではなく、ただのプラセンタ配合のサプリメントなどは、相互作用によって様々な効果を発揮していると考えられてはいるものの「どんな有効成分が、どのように作用するのか」は国が認可していないのですね。※薬の認可は何十年もかかりますので、膨大な時間と費用がかかります。

女医

また、美容クリニックなどで実施されているプラセンタ療法は、西洋医学的なエビデンス(科学的根拠・裏付け)は日々研究されてはいるものの、国ら承認された治療ではありません。※プラセンタ注射は肝臓治療等正式に認可されていますが、美容分野では認可していません。

西洋医学や保険診療中心の医療ですと、未承認の治療法や具体的な有効成分が不明なもの、十分な裏付けがないものは敬遠されます。
これが、プラセンタをおすすめしないお医者さんがいる理由の一つです。

※プラセンタ注射剤などは、日本で2社のみが治験データなどの裏付けをもとに肝機能障害や更年期障害の治療薬として国から承認されています。

ただし、プラセンタ療法を美容目的などで行う場合、国から承認を得ている治療にはあたりませんので、あくまでお医者さん独自の知見で実施される自由診療(保険対象外)となります。






2.倫理的に問題があるから

これはヒト由来のプラセンタに関してのみの話です。
ヒト由来のプラセンタを使うのは「共食い」(カニバリゼーション)になってしまうのではないかという懸念から、ヒトプラセンタを敬遠されるケースがあります。この問題は日本だけでなく、海外でも同様の議論があるようです。

たしかに人間の臓器(プラセンタ)を使った内服薬などを使えば人間の臓器を食べていることになりますので、倫理的にオススメできるかと言われると難しい面があります。

また、人間が人間を食べる(摂取する)行為は、予期せぬ疾患を招く可能性もゼロではありません。
ドクター
※ただし、ヒト由来プラセンタを使用している注射剤などで、重大な副作用や感染症を引き起こした事例は、今のところ報告されていません

こういった側面から、プラセンタ(ヒトプラセンタ)をオススメしないお医者さんがいるのも事実です。

3.治療方針の違い

たとえば、問題の症状によっては「プラセンタよりも○○を使った方が結果がでる」「プラセンタよりも費用が安い」といったように、お医者さんの治療方針として、プラセンタをオススメしない場合があります。

一方、美容クリニックのドクターや東洋医学を取り入れているお医者さんのなかには、患者さんへの処方結果や自分で使ってみた経験をもとにプラセンタ療法を積極的にすすめている方もいらっしゃいますから、プラセンタに効果がないわけではなく「治療方針の違い」というのが正しい表現かもしれません。

治療方針についてはお医者さんによって異なりますので、いくつかの意見を参考するのが良いかと思います。

最後にここで記載したプラセンタは医薬品のことを指し、主に医薬品として承認されている効果効能・用法用量以外で用いられる場合の医師の賛否を記載したものです。

化粧品や健康食品に対する医師の賛否を記載したものではありません。